オモウトオリニナラナイ・・・三
畜生、って俺は気がつくと泣きながら言ってた。
なんで自分の体なのに、勝手に痛くなるんだよ。勝手に腹痛なんて起こすなよ。何で俺のからだなのに、思うとおりにならないんだよ。畜生、お前なんか嫌いだ。
畜生、畜生っっ。
でもそろそろ痛みが最高潮に達しようとしてたから、それ以上自分に悪態ついてる場合じゃすぐになくなった。
痛い、痛い、痛いっ痛いっっ。
「た・・・ぁっ・・うっ」
俺は自分がしゃくりあげてることに気づいてなかった。
そのとき小さくドアを叩く音がして、俺の名前を呼ぶ声がしたのも。