投稿(妄想)小説の部屋

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No.395 (2001/12/22 23:18) 投稿者:桜草

I really do love you.Honest

 窓から入りこむ西日に二葉の髪がキラキラ輝いている。
 試験を控えている二葉に付き合って、彼の部屋で俺も勉強してるんだけど、いつのまにか見とれていた。
 このまま気付かれませんように…なんて思っていたんだけど。
「ん? なに?」
 ふと顔をあげた二葉が俺の方をむく。
「なっ、なんでもないよ。」
 俺は慌てて顔を逸らしノートに目線をおとした。相変わらず感がいいんだね。
「見てたんだろ。俺のこと…」
 ニヤニヤしながら二葉が俺の肩を抱き寄せる。
「見てない。」
 俺は小さく呟いて、二葉の腕から逃げた。
「まぁ、いいけどよ。」
 顔が真っ赤だぜ!! と言わんばかりに俺の頬をつつく二葉。
 なんとなく…
 ただ、なんとなくだけど
 二葉の肩に寄りかかってみたくなってトンと頭を彼の肩にあずけてしまう。
「…忍?」
「…気にしないで。」
「どしたよ。」
「…甘えてみたくなって。」
「勉強中なんだけどな。」
「うん、だから気にしないで…」
「ムリ言うなよ。」
 ゆっくり二葉の顔が近づいてくる。唇が触れるか触れないかの距離…
「勉強はどうするのさ。」
「忍が誘ってきたんだろ。」
 そうだけど、そうなんだけど…
 顔だけでなく身体まで熱くなっていることに気づいていたんだ。
二葉の隣にいると、その体温に包まれたくなってしまうんだ。
 でもね…
「二葉、勉強が済んだらね。」
 俺は自分自身にけじめをつける。
 二葉は嬉しそうにウィンクすると素直にノートにむかったけど、俺は…
 このまま二葉の姿をしばらく見ていよう。
 彼の気が散らないように…そっと。
 ……I really do love you.Honest
 心の中でそう言いながら…


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