大切な人(イベント特別編のおまけ)
新夜1時、二葉は忍の寝顔を見ながら1人起きていた。
忍の平手打ちのあとどうなったかというと・・・。
忍はビンタした後、しばらくは口もきいてくれなかった。俺だって頭パニックしてた。それもつかの間、突然ユリじゃなくて忍が絡んできた。
始めは俺にしがみつきながら泣き言をいってたけど、最後には泣き出してしまった。
そんなに大声じゃなかったから客には気づかれなかったけど卓也にウラに行けといわれてしまったのだ。
ウラに連れってっても泣き止まなくて大変だったけどだんだん酔いがまわったらしく寝てしまった(俺にしがみついたままだ)
『忍が酔い潰れてるのに返したらご両親に申し訳ないよ。俺が連絡しとくから2人で上に泊まっていきなよ』と、一樹が言ったのだ。
誰のせいだと言いたかったが今日の一樹はキレてるので言えなかった。
なんで酔いつぶれてるのか聞くと、俺が来る前にだいぶ飲まされてたらしい。客に奢ってもらって・・・って忍は俺のだ!
俺の前でシャンパンとカクテル2杯をのんで潰れたらしい。
「ったく無防備すぎだって言ってるだろ?」
今は隣で気持ちよさそうに寝ている恋人をしかった。
かつらと着物は脱いだものの長襦袢のままの忍はなんだらドキドキする。
「今日のは浮気なのか?」
声をかけたのだって忍に似ていたからで、3日も会ってなくて寂しかったのだ。一樹に仕組まれたこととはいえ浮気かな?
「ごめんな忍・・・・・」
ウラにまわってから泣きじゃくってた時『俺以外の人みてちゃやだよぉ〜』なんてかわいいセリフ言ってきたんだ。
完全に酔っていたのはわかってるけど、うれしくてしかたがない。いつもあんな風に甘えてくれたらいいのに。
「やっぱりお前より早く生まれたかったな」
お前が包めるような大人になりたい。あのバーボンを飲んでた男のような・・・お前が不安にならないような・・・。
恋人の誕生日に格好よくプロポーズしてみたいじゃん。結婚はしなくても永遠の愛を誓い合いたい。
もうすぐ18歳の忍へ I LOVE YOU