投稿(妄想)小説の部屋

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No.338 (2001/08/18 11:04) 投稿者:明葵月

夏休み≪二葉君の愛の罠≫

 高3の夏は塾通いと勉強に追われて、全国模試の結果を見てため息をつくのが進学希望者にとって定番だと思う。
 そんな中俺はマイペースに勉強しているし、いろいろあったりしたけど楽しい夏休みを送っていた。

「あ〜暑い。食欲ないけど・・・・・・・・・ちゃんと食べなきゃ」
 いつもなら簡単にすましていたのに俺には二葉との約束があった。
 十日前『健康管理の基本、食事をきちんととること』
 俺がサラダとかヨーグルトで食事を終わらせることを心配してのことのはずなんだけど、この約束には裏がある・・・・・・・・・
『体重が2kg以上減ったら俺の“お願い”を聞くこと』
 毎年のように夏にやせて心配させた俺も悪いけど。
 アノ二葉の笑顔には何かたくらみがある絶対に!!
“お願い”って何なんだ???
 SMルームは前行ったし・・・二葉のヤツ近ごろ獣モードにはいるからなぁ〜・・・(困惑)
 ・・・・・・・・・・なにか・・・・・・・・・やな予感がする。
 そのとき電話が鳴った。
 バスケの練習に行ってるはずの二葉からのものだった。
「えっ家の前? 待って鍵あけるから」
電話を切り、玄関の扉を開けたら二葉が立っていた。
「おはよっ、急に忍に会いたくなってさ」
 金髪の二葉と二葉が持っているひまわりの花が絵になっていて目を奪われてしまった。カッコイイな〜二葉☆
 だけど次の瞬間、愛のカケラもないせりふを言ったんだ。
「約束守ってるか? 体重測ろうな忍(にっこり)」
 なっなんでそんなに笑顔なんだ! 一体なんなんだよ〜(泣)
 これはプレゼントとひまわりを手渡し、勝手知ったる体重計の場所まで連行された。結果は−1.2kg。
 二葉が残念そうだったのは俺の見間違いだったのか?
 暑続きだったから10日で2kg減ると予想してたの??
 おまえ2kg減るのまちかまえてないか???
 恋人の健康を気遣ってくれてたんじゃ・・・・・・

 二葉はすぐに帰って行ったけど(バスケの練習に)俺は奇襲攻撃のおかげで朝食を食べることはできなかったのだった。
 こうして少しずつ自ら“お願い”に近づいていった俺だった。


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