投稿(妄想)小説の部屋

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No.336 (2001/08/11 19:08) 投稿者:桜草

ちびっこ4人のある日(二葉・忍・桔梗・慎吾)

「おい!! 忍、おせーよ、おいてくぞ。」
「…待ってよ、二葉…」
「忍君、あわてなくても大丈夫だからね。」
「ありがと、慎吾…」
「もぉ、忍は怪我してるんだからね。一樹が来るんだし、そんなに急がなくたって…」
「うるせーぞ、キョウ!!」

 毎日毎日ギャンギャン繰り返される下校時の会話幼馴染4人組は、ただ今小学3年生
 きょうは帰り際に転んだ忍が足を擦りむいたようです。
 桔梗が二葉の兄一樹に電話して迎えを頼んだのが、なんとなくおもしろくない様子の二葉、なんだかいつもよりイライラしてるみたいですね。

「どんくさい奴!!」
「二葉ったら言い過ぎ…ヒック…」
「ちょっ…小沼ってば…」
「桔梗君、泣かないで…はい。」

 優しい慎吾は桔梗にハンカチを差し出しました。
 そこへ、真っ赤なディアブロに乗った一樹があわてて降りてきて忍にかけよります。

「忍、怪我したってどこ!?」

 そう言うなり忍を抱きかかえ、助手席へ乗せてしまう一樹…
 一同唖然

「ほら、みんなも早く乗って。」
「オレ、歩いて帰る!!」

『やれやれ』とため息をついた一樹は二葉に一言

「やきもち妬かないの…今は忍の手当てのが先でしょ。」

 一樹は、二葉自身が気づいてない忍への恋心をみぬいていたんですね。
 それでも忍が大のお気に入りの一樹は、忍への過度のスキンシップをやめる気はこれっぽっちもないのでした。
 二葉のわけのわからない苛立ちはしばらく続く…


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