腐れ縁ってやつ。
「おい富士山、いい加減にしろよ。」
そう言って俺は隣でつぶれてる富士山を抱き起こした。
まったく、弱いくせに飲みたがるからたちが悪い。
「うーん・・・。送ってって穂高ぁ・・・。」
俺とこいつは小学校の頃からの付き合いだ。
高校では生徒会で一緒だったから、当然一緒にいる機会も多くなった。
おまけに大学まで同じときたもんだ。
「ったく・・・。酔ってると素直で可愛いのになー。」
そうつぶやいて俺の腕の中で眠りそうな富士山を少し力を入れて抱きしめた。
「んー。痛えよ〜。」
俺の思いが通じる日は来るんだろうか・・・。