投稿(妄想)小説の部屋

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No.44 (2000/06/13 21:40) 投稿者:杉麦

川原寮学園祭 3

 俺は池谷忍。今日は学園祭でやる「ロミオとジュリエット」のための衣装あわせの日。
 1教室にみんなあつまってわいわいやってる。

「どうしたの、忍?衣装がきつい?」
 忍「え?あ!いえ。一樹さん、そんなことないです。」
一樹「じゃあ、ほかに気になることでも?」

 一樹さんはそう言いながら俺の腰に腕まわしドレスのウエストをなおしてくれている。
 綺麗な寮長、一樹さんは俺の憧れの人。
 だからこんなことされると俺は焦ってしまう。

 忍「か、一樹さん!そんな事自分でやれますから自分の用意をしてください。」
一樹「でも、自分で自分のドレスのすそはなおせないでしょ?いいからやらせて、ね!」
 忍「・・・・・・・・・はい。」

 そして俺は一樹さんに着せ替え人形にされながら昨日の夜に意識を飛ばす・・・・・・・・

<二葉の部屋で>
 二葉の部屋を訪れたとたん俺は熱烈な歓迎を受けた。
 幸い二葉の同室の信吾君は部屋を空けてたからよかったけど・・・・・・・・・
二葉「そう言えば忍のところは学園祭はなにやるんだ?」
  忍「・・・ロミオとジュリエットを・・・・」
二葉「へえ〜。すごいじゃん!忍は何の役なんだ?」
 忍「…・・・・・・ジュリエット」
 二葉の眉間にしわが寄ったのが分かった。
二葉「・・ふ〜ん。それで、相手(ロミオ)は誰なんだ?」
 忍「あの、これは本当に成り行きで決まったことだから」
二葉「つまり、独断と偏見で兄貴が忍の相手役に決まったというわけか〜」
 忍「あ、あの・・・・・・二葉、違うんだ!」
二葉「ああ。気にしてないぜ」

 忍「あの後、黙っちゃって結局そのままだもんな〜」
一樹「ん?忍なんか言った?」
 忍「あ?え?いや、何でもないです。『今度の舞台俺なんかが出て大丈夫かな』って・・・・」
一樹「なに心配してるの。大丈夫だよ、ほら」
(一樹さんが俺を抱きしめてくれる。)
卓也「なにおまえら二人の世界作ってるんだ?」
(そこで俺は自分がどこにいるか思い出す)
一樹「なに?卓也も抱き着いて欲しい?」(←卓也さんが何かいいたそう・・)

 卓也さんと一樹さんが話している間に俺は衣装を脱ぎ、自分の部屋に帰るため廊下に出たところで人にぶつかってしまった。

 忍「うわ!!・・・・・・ごめんなさい」
二葉「大丈夫か? 忍。ほんと危なっかしいヤツだなぁ〜」
忍 「え?・・・・ふ、た、ば?」
二葉「そう、俺。忍のお姫様姿が見たくて来たけど、一樹のやつに追い出されたんだ」
(二葉はおれの疑問に答えてくれて、でも俺はまだ不安そうな顔をしてたんだろう)
二葉「昨日は悪かったな。 考えてみたら、取られたら取り返せばいいんだもんナ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・だから、忍の初めての主役は俺が取り返す。」

 そういって二葉が自分の部屋に帰ってしまった後も俺はしばらくそこにいた。
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二葉「今日はここまでだ」
杉麦「え〜〜!続きが聞きたいよ〜〜〜(>_<)ねえ、パパ〜」
 忍「いい子にしてたらまた話してあげるよ。ね?だから今日はもう寝なさい」
杉麦「ぶぅーーーー。今度っていつ?」
二葉「今度は、今度。さあ、夜はパパたちの時間だからさっさと寝る!」
 忍「ふ、二葉!自分の子供になに言うんだ〜!」
杉麦「あ!そうか。ごめんなさい。もう寝るよ〜」←なぜ意味が分かる自分!!(笑)

二葉「物分かりが良くなってきたな〜。さて、忍、俺達も寝ようぜ!」
 上目使いで二葉パパをにらむ、忍パパ。でも、目にあんまり威力がないぞ?(杉麦の解説(笑))


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