オモウトオリニナラナイ・・・
「い・・・・っ」
俺は枕に頭を押し付けて唸っていた。
寝返りをうったりおなかを抱えて丸くなってみても、全然痛みが引いてくれない。さっき何時かなと思って時計見たら、夜中の3時15分だった。朝までまだあと何時間もある。でも我慢するしかない。だってさっき胃薬飲んじゃったし、もう自分でできることっていったら、ベットで唸ってることぐらいだったんだ。
まさかこんなことになるなんて。そりゃ、最近忙しかったから夕食とか食べる時間も不規則になってたりしたけど、ちょっとした腹痛でしかないと思ってたのに。
「健さ・・・ったいよ」
情けない。塀の向こうで辛い思いしてる人に助け求めてどうすんだ。でも痛い。だんだん息が荒くなってくのが自分でわかる。
「っ・・・・たっ」
耐え切れずにベットに起き上がったけど、楽になったのは一瞬だけ。痛い。気持ち悪い。でも吐くのはやだった。何か今吐いたら、もっと酷いことになるような気がする。
「くっ・・・・ぅ」
お腹の上のパジャマを握り締めた手が、汗で湿った。
冷たい汗が額にも滲んでくる。これは本気でやばいかもしれないと、俺は思った。