投稿(妄想)小説の部屋 Vol.3
ネフィに会ったアシュレイはその直後から桂花に会えるようになった。桂花がデパートの仕事が終わった後に現れるアシュレイ。
どうしてSPは彼女を通すのだろうか?怪訝に思うも、
アー −−お前に会う為の約束事だから俺からは何も教える事ができないーー、
−−そしてこのイベントが終わりさえすれば自分達は自由になれるーー
桂花 ー−(自分「達」?まさか?アシュレイにまで?何故?)と聞くにもかすかに笑ったまま答えない。
彼女に関係があるように見ないのだがプライベートでも会う事を許されている以上何かしら関係があるのだろう。
少し前まで頻繁に仕事場に顔を出していた柢王は、SPの壁に阻まれて顔を出すこともままならない。
それでもアシュレイを通してなら彼の状況を知ることが出来るからほんの少しの辛抱だと思うことにした。。
そしてイベント当日、ついに彼は桂花の前に現れ、桂花は自由になることが出来るのである。。
さて、イベント当日。会場裏ではティアとアシュレイ、桂花が出番を待っていた。。
アー 『こないだは悪かったな。お前を巻き込んでおいてさ。。怪我は良くなったのか?』いまになってやっと謝る事ができる。
ティア 『ええ。大丈夫ですよ?もう大分良くなりましたから。気にしてくださったんですか?』(嬉しい。)
アー 『あのあとすぐに病院に行ったけどさ。。あんたの兄貴が安静にしなきゃ駄目だって会わせてくれなかったから。』
−−本当にすまない。頭をさげて心から謝る。
ティア 『え?病院まで来てくれたの?』(優しい娘。。ん?会わせてくれないって?そんなこと全然知らないのだけど?)
アー 『そうだぜ?あいつ後で謝りにきたって伝えてくれるって言ってたのに!。(それすら言っていなかったのか)。』
(つくづく嫌な兄貴だな!こいつはあいつの弟なんだからこう見えてもやっぱり同じ性格してんだろう?)
ティア 『そうなの。。行き違いかな?あまり兄とは顔を会わせたりしないし。昔から兄弟仲は良くなくてね。。』
(あとで兄さんに確認してみよう!あの時教えてくれれば。。そうすればもっと早くこの娘にまた会えたのに!。。。
ん?何か忘れているような??)
アー 『ふーん。。』(もういいや。。これさえ終われば良いわけだし。。って)
『おい!桂花をどうやってここから逃がすんだよ!』(でも逃がしたらあいつの勝ちだけどもうそんなのどうでもいい!)
ティア 『大丈夫。協力者がもうすぐ来るから。』(柢王!早く!!ここに来て!)
その時会場の観客席の後ろが騒がしくなる。
ティア ークスッ!(そっちから来るんだ?柢王!君らしいといえば君らしいね。。)
『桂花さん。君1人でステージに行ってみて!迎えが近くに来ているよ?行けば分かるから!』さぁ、行って!
係りに彼女は1人で行く、花婿役は別の所から登場するからと伝えている。そしてそのまま桂花はステージへ。。。
アー 『何で!?1人で行かせるんだよ!それじゃ逃げられないじゃないか!』噛み付くも桂花はステージにでてしまった後。
黙って見ていてごらん?待ち人はすでに来ているんだよ?ティアに言われてステージを見れば向こうから柢王が桂花に近づいていく。
そうか!協力者って!柢王だったんだ!これならイベントも壊れないし、桂花は約束を果たしたことになるからもう自由だ!
アー 『やった!』小さくガッツポーズ!今まで何も出来なくて悔しかったけど。。嬉しくて涙がでそう。。
ティア 『そろそろ、私達もここから出て行こうね?』正々堂々と行くことができるよ?
アー 『うん!』嬉しい、嬉しい!!
やっと見せた満面の笑顔。本当に嬉しくてたまらない!ティアと腕を組みながら桂花と柢王の横を通り抜け
ステージに出る前に受け取った花びらを2人に向けて振りまきその笑顔のままステージを駆けぬけるのである。。
そしてすべてが終わり落ち着いた頃。
今度はアシュレイに対するティアの求愛行動が始まるのである。
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